小説:国民生殖健康定期健診(医師視点)パート8

パート7の続き】

小林が声を掛けながら後処理を淡々とはじめる「はい、じゃお股を拭きますね、触りますよー」

ただ丁寧に拭き取るだけで腫れた粘膜が、拭かれるたびに患者の身体が仰け反り大きく反応する。これがあるから、ベルトの拘束を解く前に拭き上げるのだ。

小林がひとつずつ患者の身体を固定しているベルトを外す。彼女の膝がガクガクと崩れ、座ったまま前かがみになる。

見慣れた光景だが、極限まで責められた女性は毎回こうなる。最後には恥ずかしさなんて関係ない位、声を上げ、懇願するほどに心身ともに削られ、解放されたときの姿だ。

小林看護師が支えながら、「今日はおくすりの影響で分泌物がとても多くなるので。オリモノシートをしっかり貼っておいてくださいね。大抵の場合、半日以上、身体が火照る感覚が残りますので、収まるまではシート着用をおすすめします。」

回復ベッドに運ぶ。彼女の瞳はまだぼんやりしているが、体は熱を持ったまま。

乳首はガウン越しに尖ったまま、太ももの内側は蜜で光っている。

患者は麻酔からあとの処置はほぼ覚えていないだろう。恥ずかしい記憶はなくなることで、ある意味自尊心は保たれる。それは確かだ。

私はディスポーザブルのゴム手袋をパチンと外しながらカルテに記入した。

分泌物総量:51.3ml(目標達成)。心拍最大値:179回。絶頂回数:推定9回。反応は極めて良好。

この処置での平均絶頂回数は約10回。

抵抗は一切許されず、気持ちを無視して強制的に発情する薬を大量投与され、女性に快楽を与えるために設計された専用器具で弱点を徹底的にいじめ抜かれる。

脚を閉じることもできないため、これ耐えられる女性はほぼいない。いや、実際は一度も見たことがない。

医学的に絶頂に向けた処置が施されるのだから、最終的にはしっかりと絶頂してしまう。当然のことだ。

彼女が休憩部屋へ案内された後、私は小さく息を吐いた。

今日は初めてだから少し優しくしてあげたけど、次回はもう少しギリギリまで追い詰めてしまおうかな・・・。意地悪な気持ちがよぎる。記憶は無くなっても彼女の身体は、快楽の味を覚え、すべてを覚えている。そして、私は彼女の「弱い場所」をしっかりと記録した。次回が楽しみだ・・・。

彼氏や旦那さんがこの光景を知ったら、間違いなく怒り、倒れるだろう。結局のところ、覚醒下での処置と静脈鎮静での処置、どちらを選択すべきなのか悩ましいところだ。

この制度はどこまで効果があるのか私には分からない。

私が思うに、患者は婦人科受診の通知を受けた時点で言葉による縛りをうけている。女性の義務、という言葉で従う事を強制される、“言葉の呪縛”だ。

看護師に導かれるまま下着を脱ぎ、座りたくないはずの内診台へ自ら腰をおろすことを求められる。

その後、言葉の縛りだけでなく、ベルトによって体の自由を奪われ、どれだけ気持ちで拒否、抵抗しようとしても、薬で理性を下げられ、身体は強制的に発情させられる。

ライトで照らされ、見ず知らずの男性の前に一番恥ずかしい部分を晒し、泣きながら何度も絶頂させられる。

しかも一度だけではない。半年後には同じ処置を受けなければならない繰り返される辱めだ。

私はカルテを更新し、次の患者の既往歴を確認し、器具を消毒して交換する。

(終わり)


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