小説:国民生殖健康定期健診(医師視点)パート6

パート5の続き】

挿入される器具の太さは2cm。そこから管が繋がっており、挿入された後は吸引が始まる。

吸引された分泌液は容器にたまり、容器には採取された量がわかるようにメモリが記載されている。

挿入後、吸引機能スイッチを入れる。ジュルジュルと蜜を吸い取るなんともいやらしい音が継続して響く。

患者さんが恥ずかしがって心拍が上昇する。

「じゃ、膣液の分泌を促すためにちょっと刺激しますね。」

そういって、私は振動器具の電源を入れる。振動器具が、ヴゥヴゥヴゥと低く響き始める。

佐藤さんがそれを見て、不安そうに質問をした。「え、何するんんですか……?」

私は穏やかに答えた。「大丈夫ですよ、少し刺激をするだけですから、痛くないですから安心してくださいね。ただ、ちょっとだけ嫌な感じはあるかもしれませんが、我慢してくださいね。」

(実際には少しの刺激ではない。徹底的な刺激なのだが、患者さんにはこう伝えることしか出来ないのだ。)

まずはクリトリス周辺から徐々に始めるのが鉄則だ。最初からゴリゴリと当てる検査者もいると聞くが、私はガイドラインの通り、最初の刺激は弱く。

患者さんがびっくりしないようにとの配慮だ。

それでも患者の腰が浮き上がる。「動いたらだめですよ。」

ベルトで逃げられないが、私は手で腰を軽く押さえた。

採取が終わるまで決して逃げられない。人によっては地獄のような時間だ。

刺激は処置が進むにつれて容赦なく強くなっていくことになる。そういう決まりだから仕方ない。

患者さんはどんどん息が荒くなり、逃げようとなんとか上半身をくねらせる。

そのたびに固定されたベルトがギシギシと音を立て、患者さんの苦しさが伝わってくる。もともと分娩にも使われるこの内診台はとても丈夫に作られており、どれだけ暴れてもビクともしない構造なのだ。

この間にも何度も患者さんは絶頂している。呼吸が荒くなり、何度も止めてくださいと懇願されるのが標準的な反応だ。心拍数も跳ね上がる。痙攣し、患者さんからは悲痛な声が漏れる。

「もう無理です、ちょっと・・・」

でも、残念だが、お漏らししようが、処置は絶対に止めることはない。

「ごめんなさいね、もうちょっと頑張ってねー」と冷淡に作業を進めるのだ。

頭では限界を感じても、身体には無慈悲に快楽が流し込まれる。

イヤでも絶頂に向かってしまうように処置を進めているから当たり前だ。

喘ぎ声が獣のようになっていくさまは、どんどんと理性が壊れていくのを表すのだ。

パート7へ続く】


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